初心者必見!せいろ選びの決め手は素材と重ね方 | 蒸し料理の世界
せいろ選びの新常識!素材と重ね方で料理の幅が広がる

こんにちは!蒸し活ブロガーのきなこです。
「せいろって何を選んだらいいの?」「どうやって使いこなせばいいの?」というお悩みをよく耳にします。前回の「せいろサイズの選び方」記事が多くの方に読まれましたが、今回はもう一歩踏み込んで、せいろ選びの”隠れた”決め手についてご紹介します。
実は、せいろの素材によって料理の仕上がりが大きく変わるんです!さらに、重ね蒸しの技術を身につければ、一度に複数の料理が作れる時短テクニックにもなります。
目次
1. せいろの素材で変わる料理の味わい
せいろといえば竹製を思い浮かべる方も多いでしょうが、実は素材ごとに特徴があり、作りたい料理によって選び分けるのがプロの技です。
竹製せいろの特徴
竹製せいろは最も伝統的で、多くの方が思い浮かべる王道のせいろです。
- メリット
- 竹の香りが料理に移り、風味が増す
- 適度に水分を吸収し、ふんわりとした食感に
- 軽量で扱いやすく、収納にも場所を取らない
- 見た目が美しく、食卓に出しても映える
- 向いている料理
- 点心(飲茶)
- 中華まん
- 和菓子
- シュウマイなど
- お手入れポイント
- 使用後は水気をよく拭き、風通しの良い場所で乾燥させる
- カビ予防には定期的な天日干しが効果的
ステンレス製せいろの特徴
近年人気が高まっているのがステンレス製せいろです。
- メリット
- 耐久性に優れ、長期間使用可能
- お手入れが簡単で、食洗機対応のものも
- 無味無臭で食材本来の味を生かせる
- 熱伝導率が高く、短時間で均一に蒸せる
- 向いている料理
- 野菜の蒸し料理
- 魚介類の蒸し物
- 温野菜サラダ用の下処理
- ヘルシーな肉料理
- お手入れポイント
- 使用後はよく洗い、水気を拭き取る
- 水垢が気になる場合はクエン酸水で煮沸消毒
木製せいろの特徴
木製せいろは和の雰囲気が魅力で、じっくり蒸したい料理に向いています。
- メリット
- 温かみのある見た目で、食卓に出しても素敵
- 熱の伝わり方がマイルドで、食材に優しい
- 和洋中どんな料理にも合う万能さ
- 時間をかけてじっくり蒸したい料理に最適
- 向いている料理
- もち米料理
- パン(蒸しパン)
- 茶碗蒸し
- 蒸し野菜の盛り合わせ
- お手入れポイント
- 使用後は洗剤を使わず、お湯でさっと洗う
- しっかり乾燥させ、時々油を塗って風合いを保つ
2. 初心者さんへのせいろ選びアドバイス
「結局どれを選べばいいの?」という声にお応えします。初めてせいろを購入する方は、まず自分が最も作りたい料理から選ぶのがおすすめです。
用途別おすすめせいろ
- 中華・点心が好きな方 → 竹製せいろ(直径24cm程度)
- ヘルシー料理を目指す方 → ステンレス製せいろ(2〜3段重ね)
- 和食・伝統料理が好きな方 → 木製せいろ(15〜18cm)
- とにかく万能に使いたい方 → ステンレス製(直径20〜24cm、2段重ね)
実は私も最初は何を選ぶべきか迷いました。結局、最初はステンレス製の2段重ねから始めて、慣れてきたら竹製も追加しました。料理の幅が広がるにつれて、徐々にコレクションが増えていきましたよ。
3. 重ね蒸しで時短調理!階層別活用法
せいろの真髄は「重ね蒸し」にあります。異なる食材を同時に蒸すことで、時短になるだけでなく、エネルギー効率も良く、エコな調理法なんです。
重ね蒸しの黄金ルール
せいろを重ねる際は、蒸し時間を考慮して配置することが大切です。
位置 | 食材の特徴 | 蒸し時間の目安 | おすすめ食材 |
---|---|---|---|
下段 | 蒸し時間が長いもの | 15〜20分 | 根菜、肉塊、もち米など |
中段 | 中程度の蒸し時間 | 10〜15分 | 魚介類、厚切り肉、豆腐など |
上段 | 短時間で仕上がるもの | 5〜10分 | 葉物野菜、薄切り肉、餃子など |
この配置を覚えておくと、一度の調理で主菜と副菜が同時に完成する便利さを実感できます。
失敗しない重ね蒸しのポイント
- 蓋はなるべく開けない → 蒸気が逃げて調理ムラの原因に
- 水量は鍋の1/3程度 → 途中で水切れしないよう注意
- 食材は適度に隙間を開ける → 蒸気の通り道を確保する
- 重ねる段数は3段まで → それ以上だと上段まで熱が届きにくい
4. 我が家の定番30分重ね蒸しレシピ
理論だけでなく実践が大切です。我が家で大好評の重ね蒸しレシピをご紹介します。これだけで主菜と副菜2品が30分で完成します!
30分de三段活用レシピ
【準備するもの】
- 3段重ねせいろ
- 大きめの鍋
【下段:じゃがいも&さつまいも】
- じゃがいも:中サイズ2個(皮つきでOK)
- さつまいも:中サイズ1本(食べやすい大きさに切る)
- 塩:少々
【中段:鶏むね肉の塩麹漬け】
- 鶏むね肉:1枚
- 塩麹:大さじ2
- 生姜:1かけ(薄切り)
- 酒:大さじ1
【上段:小松菜のごま和え用】
- 小松菜:1束
- ごま:適量(後で和えるため)
【作り方】
- 鶏むね肉は前日から塩麹と酒に漬けておく(朝に下ごしらえでもOK)
- じゃがいもとさつまいもは洗って水気を拭き、フォークで数カ所穴を開ける
- 小松菜は洗って3cm幅に切る
- 下段にじゃがいもとさつまいも、中段に鶏肉と生姜、上段に小松菜を並べる
- 強火で沸騰させたら中火にして30分蒸す(小松菜は20分経過後に投入)
- 取り出し、小松菜はごまと和えて完成
これだけで主菜と副菜2品が完成します。鶏肉は柔らかジューシー、野菜は甘みが増して絶品ですよ。
5. せいろ選びは料理の幅を広げる第一歩
せいろ選びは単なる道具選びではなく、あなたの料理の可能性を広げる第一歩です。最初は1つからで十分ですが、使いこなしていくうちに、その魅力にハマっていくはず。
私も最初は「蒸し料理=ヘルシーだけど味気ない」と思っていましたが、今では素材の味わいを最大限に引き出せる調理法として、毎日の献立に取り入れています。
せいろ料理の魅力は、素材を活かしたシンプルさと、重ね蒸しによる効率の良さ。忙しい現代人にこそ、取り入れてほしい調理法です。
皆さんも「わたしのせいろ」を見つけて、蒸し料理の奥深い世界を楽しんでみませんか?
次回は「季節別せいろレシピ」をお届けする予定です。質問やリクエストがあれば、ぜひコメント欄でお待ちしています!
おわりに
せいろ選びで大切なのは、サイズだけでなく素材と使い方。あなたの料理スタイルに合わせた「相棒」を見つけることで、毎日の料理がもっと楽しくなりますよ。
【参考リンク】
- [前回の記事:初めてのせいろ選び サイズの選び方ガイド]
- [蒸し時間早見表のPDF]
- [おすすめせいろメーカー3選]
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